プリンセスと魔法のキスは人気がないし微妙?ディズニーの最後にして最高傑作?

プリンセスと魔法のキス 人気ない 微妙

2009年に公開され、現状ディズニー最後の手書きアニメーション作品となっている「プリンセスと魔法のキス」!

知名度が低く、人気がないし微妙と思われている本作ですが、実はディズニーの意地と誇りをかけて制作された最後にして最高傑作な作品だとご存じですか?

そうなの?あまり話題にならない映画だから、微妙な作品なんだと思っていたよ!

2009年と言えば、映画「アバター」が公開された年でもあり、CG技術が脚光を浴びていた時代。

ディズニーでも、フルCGのアニメを積極的に制作していましたが、本作であえて手書きに戻したことには深い理由があるんです。

どうしてディズニーは時代に逆光したんだろう?理由が気になる!
ディズニーのプライドをかけた作品みたいだから、ファンの間では人気があるのかな?口コミが知りたいよ!

人気がなくて微妙な映画だと思われてしまっている「プリンセスと魔法のキス」。

この記事では、本作が生まれた背景に触れ、なぜディズニーは時代に逆行した手書きアニメーション作品を制作したのか解説します。

ディズニーファンから最後にして最高傑作と言われる人気の理由や、実際に鑑賞した人の口コミも紹介するので、本作が気になっている方は必見です!

 

目次

プリンセスと魔法のキスは人気がないし微妙?

ファンタジックでキラキラしたタイトルが、女児向け映画のような印象を与える「プリンセスと魔法のキス」。

「大人が観る映画じゃない」と思っちゃうよね。男性なら、なおさらこのタイトルは抵抗があるはず!

公開当時も興行収入は振るわず、ディズニーは本作が話題にならなかった理由を「タイトルが原因で男性人気が得られなかったからだ」と分析しています。

しかし、このディズニーの考えを逆に捉えると、物語本編には絶対の自信があったということ。

実際、手書きとは思えないほど緻密で滑らかな映像は、数あるディズニー作品の中でも際立って素晴らしく、本作をディズニー映画の最高到達点だと考えるファンもいるほど、特別な一作となっています。

タイトルで失敗してしまった「プリンセスと魔法のキス」ですが、本当は100年の歴史や技術を詰め込んだ、まさにディズニーを代表する名作だったんですね。

では、なぜ、本作はフルCG全盛の時代に、これまでの歴史を示すような手書きの方法で制作されたのでしょうか?

ここからは、「プリンセスと魔法のキス」が制作された背景や、ディズニーがあえて手書きの映画に再挑戦した理由を解説していきます。

 

ディズニー映画の暗黒期に入っていたから?

「プリンセスと魔法のキス」が制作されたとき、ディズニーは「暗黒期」と呼ばれるヒット作が生み出せない苦しい時期に入っていました。

いつの時代も大人気のイメージがあるディズニーですが、意外にも、ヒット作が連続する「黄金期」と興行的な失敗を重ねる「暗黒期」を十数年単位で繰り返しているんです。

これまでにディズニーが迎えた暗黒期は、1970年代~1980年代と、2000年代の2度

1度目の暗黒期は、ディズニー創業者のウォルト・ディズニーが亡くなったことをきっかけに、多くのスタッフが現場を離れてしまったことが原因でした。

え~どうなっっちゃうんだろ?

苦戦を強いられる中、1990年代に入るとウォルト存命時からの伝統であるプリンセス作品に、ミュージカル要素を取り入れたスタイルを確立。

この時期は、黄金期として名作をたくさん誕生させますが、2000年代に入ると、ディズニーは脱プリンセス・脱ミュージカルを打ち出し、再び人気が低迷していきます。

さらに、当時のCEOであったマイケル・アイズナー氏が「手書きのアニメーションから撤退する」と宣言すると、これを決定打として、ディズニーは2度目の暗黒期を迎えてしまいました。

アイズナーがめちゃくちゃにしたんだ!

「これからはCGの時代だ」と言わんばかりに、ジョン・マスカー氏やロン・クレメンツ氏をはじめとするディズニーの優秀な人材を退職させ、アニメを描くための机までも破棄しようとしたアイズナー氏。

結局、業績を悪化させることとなった彼は、2005年に辞任へと追い込まれ、ディズニーは再起に向けて奔走することとなります。

そして、紆余曲折を経て、ディズニー復活のために制作されたのが、「プリンセスと魔法のキス」なんです!

 

ピクサーに人気を奪われていたから?

ディズニーが低迷していた2000年代、世間から大きな注目を集めていたのは「トイストーリー」や「モンスターズ・インク」を制作したピクサーです。

ヒット作を連発するピクサーに、ディズニーは興行収入で大きく遅れを取るようになっていきました。

そして、2005年、CEOだったマイケル・アイズナー氏が辞任すると、ディズニーはピクサーを買収。

多くのピクサー作品で監督を務め、かつてはディズニーの社員だったジョン・ラセター氏が、両社の映画の最高責任者にあたるCCOに就任しました。

ラセター氏は、ディズニーの立て直しをはかる中で「ディズニーの伝統である手書きのアニメと、プリンセスが登場する物語を復活させよう」と考えます。

ディズニーの救世主だね

時代に合わせた作品を作るために、CGを使用するのは避けられない道ですが、ディズニーの素晴らしい伝統をないがしろにしたままでは先に進めないと判断したわけです。

そして、ラセター氏は、ディズニーを解雇されたジョン・マスカー氏やロン・クレメンツ氏を呼び戻します。

ついに、ディズニー最後の手書きアニメーション映画「プリンセスと魔法のキス」の制作が始まったのです。

 

プリンセスと魔法のキスは最後にして最高傑作の人気作なの?

ここまで、ディズニーが「プリンセスと魔法のキス」を制作した背景を解説してきました。

夢に溢れたディズニーですが、その歴史は意外にも泥臭いものでしたね!

「プリンセスと魔法のキス」があえて手書きで制作されたのは、ディズニーの伝統を重んじるためだったんだね。

それでは、ディズニーが起死回生の一手として制作した本作は、一体どんなお話なのでしょうか?

ここからは、「プリンセスと魔法のキス」のあらすじと最後にして最高傑作と言われる人気の理由、さらには実際に鑑賞した人の口コミも紹介します。

 

ディズニー映画の意地と誇りをかけた作品?

「プリンセスと魔法のキス」は、ディズニーが人気を取り戻すために、意地と誇りをかけて制作した特別な作品です。

ディズニーのターニングポイントとなる本作が、面白くないはずがありませんよね!

それでは「プリンセスと魔法のキス」のあらすじを見ていきましょう。

本作の主人公 ティアナは、「レストランを開きたい」という願いを叶えるために人の何倍も努力する少女。

そんなティアナですがカエルに変えられたナヴィーン王子と出会い、「君がキスをしてくれたら、元の姿に戻るはず!と懇願され、気味悪がりながらもキス。

すると、目を開けたティアナも、なんとカエルになってしまいました。

そして、元の姿に戻るまでのストーリーが展開されます。

そして、本作が人気の理由は何と言っても、美しい映像と、作品を彩る音楽です。

え~、そんなに凄い映像なの?

これまでのディズニー映画より、さらに美しく滑らかな映像にこだわった本作では、大量のイラストを制作するために美大生を雇ったというエピソードがあるほど。

本作の音楽を担当したのは、「トイストーリー」シリーズなど、ピクサー映画の楽曲を数多く手掛けるランディ・ニューマン。

彼は、物語の舞台となるニューオーリンズにルーツがあり、現地の文化や空気を表現するのにピッタリの人材でした。

さらに、「プリンセスと魔法のキス」では、あえて「ディズニーらしさ」を否定したストーリーを展開しているところも、評価が高いポイント。

「星に願って、待っていれば幸せが訪れるなんてバカバカしい」というディズニーが受けがちな批判を逆手にとって、新しいプリンセス像を確立しました。

ディズニーのこれまでとこれからを示す本作は、ディズニーファンだけでなく、ディズニー嫌いの人にこそ見てほしい最後にして最高傑作の作品なんです。

 

口コミも紹介!

ディズニーがプライドをかけて制作した「プリンセスと魔法のキス」。

実際に鑑賞した人の口コミも見てみましょう!

「欲しいものと必要なものは違う」というメッセージに感動した!幸せとはどういうことなのか考えさせられる作品。
「ピノキオ」や「ピーターパン」など、過去のディズニー作品のオマージュが散りばめられていて、ファンにはたまらない作品。ディズニーの歴史を踏襲しながら、新しい価値観を提示しているところが素晴らしいです。
主人公たちは、ほとんどずっとカエル姿。だけど、恋をした顔やお互いに惹かれていく姿が魅力的に描かれています。映像や音楽にこだわりぬいた本作は、ディズニーの傑作!
内容は面白いけど、主人公が黒人女性である必要性を感じませんでした。差別されている描写がなければ、黒人だからこそ…!みたいな展開もない。

「プリンセスと魔法のキス」は、興行収入こそ伸びなかったものの、作品が伝えたいメッセージやキャラクターの表現力に、絶賛する意見が多数ありますね。

しかし、中には、主人公のティアナがアフリカ系の黒人であることに疑問の声も。

確かに、ディズニーの伝統を受け継ぐ作品なら、これまでどおり白人のプリンセスでもよさそうなもの。

実は、本作では、ある重要なキャラクターが「見た目なんて関係ない!」「君が誰かであるかすら関係ないんだ」とはっきり示しているんです。

人類はみな平等であることを訴える本作では、ティアナが黒人であることに大きな意味があるのでしょう。

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まとめ

今回は、人気がなくて微妙な映画だと思われがちな「プリンセスと魔法のキス」が制作された背景に触れ、実際に鑑賞した人の口コミを調査しました。

CG作品を得意とするピクサーに対抗し、一度は手書きアニメから撤退したディズニーですが、安易な路線変更は人気を失う決め手となってしまいます。

紆余曲折を経て、ディズニーが暗黒期を脱するためにたどり着いたのは「昔ながらの手書きアニメーションでプリンセス作品を書ききる」ということでした。

「プリンセスと魔法のキス」はディズニーが意地と誇りをかけて制作した最後にして最高傑作の渾身の一作ですから、人気がなくて微妙な映画なわけがありません!

圧倒的な映像美と、ニューオーリンズの空気を纏った音楽が、ディズニーのプライドを感じさせ、最後にして最高傑作と言われるほどファンの間で人気の高い作品なんです。

実際に鑑賞した人の口コミでも、高く評価する声が多く上がりました。

いかがでしたか?今回の記事がお役に立てれば幸いです。

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