「ライオンキング」といえば、世界歴代映画興行収入において、2017年公開「ライオンキング実写版」は第8位で16.6億ドル、1994年公開の「ライオンキング」は39位で10.6億ドルと超人気作品!
そんな人気の「ライオンキング」ですが、公開時に手塚治虫の「ジャングル大帝」のパクリではないかとの疑惑があり、裁判に発展か?との噂や海外での反応も話題になったことをご存じでしょうか。
「ジャングル大帝」を見ていた世代としては、たしかに似てるなとは感じましたが!?
そこで今回は、「ライオンキング」は手塚治虫の「ジャングル大帝」のパクリなのか、類似点および裁判沙汰の真相・海外の反応についても紹介しますね。
ライオンキングは手塚治虫のジャングル大帝のパクリ?
出展元:crank-in.net
パクリ疑惑に対して、ディズニーサイドの反応、手塚サイドの反応はどうだったのでしょうか。
結論から言うと、お互いがパクリではないと言っているのでパクリではないんでしょうね。
天才は天才を知るってことでしょうか。
お互いの反応については次に紹介しますね。
ディズニーサイドの反応
たしかに、「バンビ」は主人公のバンビが仲間たちの力を借りて、森の王子として成長しいていく過程を、動物目線で描いてますね。
そして、「ライオンキング」はと言うと、主人公のシンバが仲間たちの力を借りて、プライドランドの王として成長しいていく過程を描いており参考にしたと言われればそのとおり。
「ハムレット」も主人公のハムレットの父が王様の時に弟(ハムレットの叔父さん)に殺され王様の座を奪われますが、そのことを知ったハムレットが復讐のために叔父さんを殺すというものです。
ただ、ハムレットは恋人の父親を間違って殺し、挙句の果てに恋人は自殺、自身も恋人の兄に殺されるという悲惨なものですが、結末を除けばなんか似てますね。
手塚サイドの反応
手塚サイドは、似てはいるけど、本質的には違う物語だとして訴えなかったそうですよ。
また、遺族は、仮に尊敬するディズニーにパクられたとしたら、手塚治虫は光栄だって言うだろうって!
この世界では、良い作品の影響を受け、模写することはよくあることであり、そこから学習し、さらに独創性を加えることで、切磋琢磨し、さらに良い作品が登場していくってことでしょうね。
類似点および裁判・海外の反応も紹介!
ライオン・キングがジャングル大帝のパクリっていうのはぶっちゃけ疑う余地ないと思うけどな。 pic.twitter.com/iJSIP8v2ZB
— さにゅぅ。 (@sanyulunyulu) August 8, 2020
結論としては、パクリではなかったと言うことですが、疑惑騒動の発端となった類似点および裁判沙汰の真相や海外の反応についても紹介しますね。
ライオンキングとジャングル大帝の類似点を紹介!
登場人物の設定が似てる。
- 主人公の名前が「ライオンキング」は「シンバ」、「ジャングル大帝」は「キンバ」(「レオ」の海外での名前)。
- 幼馴染の女の子がいる。
- 父親が王様である。
- おじいちゃん猿が出てくる。
- 悪役のライオンがいて左目に傷がある。ただし、「ライオンキング」はシンバの叔父にあたるが、「ジャングル大帝」は父親のライバルである。
- 悪役の手下にハイエナがいる。
ストーリーが似ている。
- 「ライオンキング」は、主人公の父親が叔父に殺され、「ジャングル大帝」は主人公の父親が人間に殺されるという違いはあるものの、両作品とも、父親が殺されるところから始まっている。
- その後、国を追われるが、仲間とともに国に戻り、王様になるというストーリーである。
同じようなシーンがある。
- 同じような設定の岩場があり、主人公が吠える。
- 悪役との闘いで巴投げをする。
- 主人公が動物の大群に巻き込まれる。
- 空に父の顔が浮かび上がる。
- 崖から突き落とされる。
- 朝日が昇ると同時に動物たちが一斉に移動する。
- 幼馴染とじゃれあう。
他にも類似点がたくさんありますが、上の比較動画を見ていただければよくわかりますよ。
パクリ疑惑に対して裁判を起こした?
疑惑再浮上!!「ライオン・キング」は「ジャングル大帝」のパクリ?! https://t.co/dnuE5YPYGu pic.twitter.com/3zAIMKahnU
— ワンポイントネタ帳 (@onepointbook) July 30, 2019
1994年の「ライオンキング」公開と同時に米紙がパクリ疑惑を記事にしたことが発端となり、日本においても各社が記事にしパクリ疑惑に拍車をかけたようですね。
パクリ疑惑に対し、ディズニーサイドは、「ジャングル大帝」を見たことがないし、パクってはいないとして否定。
これに疑問を呈した、手塚治虫を尊敬する里中満智子が中心となり、藤子・F・不二雄、ちばてつや、水島新司、永井豪と言った私でも知っている有名漫画家たちが質問状を送ったが、やはり否定されたとのこと。
裁判も辞さない感じですよ。
手塚サイドは、似てはいるけど、本質的に違うとして、問題にしなかったため、裁判沙汰にはならなかったようです。
理由として挙がったのが、人間が一切登場せず、交流がないというのが大きかったようですね。
また、白いライオンが登場しなかったのも理由だそうです。
息子の眞さんは、この2つがあったら、裁判も辞さない感じで容赦しないって言ってましたよ。
パクリ疑惑に対する海外の反応も紹介します!
バンクーバーの地方紙にディズニーのライオンキングが手塚治虫のライオン大帝のパクリだという議論が再燃しているという記事が出てた。最近ライオンキングがCG映画化された影響だろう。記事の結論として、ディズニーは手塚に大きな借りがある事を認めるべきとしている。 pic.twitter.com/m9EUHV2vJ4
— magozaemon (@YOSHIGONOBU) August 13, 2019
パクリ疑惑に対して海外でも話題に挙がっていたので、海外の反応も紹介しますね。
と言った感じで、ディズニーに対する批判の声が多数でしたが、それでも「ライオンキング」は面白いという声も聞こえてきました。
個人的な感想ですが、手塚アニメは海外でも有名だし、ファンも多いんですね。
まとめ
映画『ライオン・キング』観てきました✨やっぱり曲がいいなぁ🎵プンバァとティモンの「ライオンは寝ている」かわいい🥰
小さい頃、アニメの方の映画を字幕で観たのをしっかり覚えています😊受け継がれる物語ですね⭐️#ライオンキング https://t.co/RXrq7m3dlE pic.twitter.com/ECIOH5bqE4— 川田裕美 (@hiromikawata) August 21, 2019
今回は、「ライオンキング」は手塚治虫の「ジャングル大帝」のパクリ疑惑を紹介してきました。
結論としては、お互いがパクリではないと言っているのでパクリではなかったんでしょう。
個人的には、動物だけの世界観と人間との交流の世界観の違いはあるものの、類似点が多いのでパクってるかなって感じですね。
類似点および裁判や海外の反応についても紹介してきましたがどうだったでしょうか。
類似点も多く裁判に発展しそうな勢いでしたが、お互いがパクリではないとして落ち着きましたね。
海外の反応もさまざまでしたが、どちらも素晴らしい作品ですし、大人から子供まで楽しめますので、パクリ云々は抜きにして一度視聴してみてはどうでしょうか。
2022年12月30日の金曜ロードショーでは、「ライオンキング実写版」が本編ノーカットで放映されますので、ぜひ視聴してくださいね。
CGなんだけど、本物かと思うくらいリアルで素晴らしいですよ!
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